特定技能1号で介護の仕事をするには、原則として「介護特定技能評価試験」の技能と日本語の2つと、日本語の試験(JFT-Basic か日本語能力試験N4以上)に合格します。介護の2つの試験は、2026年4月1日以降の受験分から受験料がそれぞれ2,000円程度(受験国により若干変動します。)になり、新しい合格基準が適用されています。試験はプロメトリックが原則として毎月行い、日本国内でも受けられます。
試験の名前は、2026年4月の試験から変わりました。前の名前は「介護技能評価試験」「介護日本語評価試験」です。入管庁の運用要領や介護分野のページは、今も前の名前で書かれていますが、同じ試験を指しています。この記事では、新しい名前で書きます。
受け入れの条件の全体は、次の記事にまとめています。
→ 【2026年版】特定技能「介護分野」受け入れの条件と流れ|試験・協議会・訪問介護
内容は、2026年10月15日に、厚生労働省とプロメトリックの公式ページで確認したものです。
受ける試験は3つ(介護の技能・介護の日本語・一般の日本語)
合格が必要なのは、介護の技能、介護の日本語、一般の日本語の3つの試験です。
| 項目 | 介護特定技能評価試験(技能) | 介護特定技能評価試験(日本語) | 日本語の試験 |
|---|---|---|---|
| 確かめること | 介護の技能(介護職種の技能実習2号を修了したのと同じくらいの水準) | 介護の現場で働くのに困らない程度の日本語 | 生活に必要な日本語(国際交流基金日本語基礎テスト〈JFT-Basic〉か、日本語能力試験N4以上) |
| 問題数・時間 | 45問・60分 | 15問・30分 | 各試験による |
| 受けられる言語 | 13言語 | 日本語だけ | 各試験による |
| 受験料 | 2,000円程度 | 2,000円程度 | JFT-Basic の国内の受験料は10,000円(プロメトリックの表) |
| 合格基準 | 総得点の60%以上 | 総得点の73%以上 | 各試験の基準 |
| 実施 | 原則として毎月(CBT) | 原則として毎月(CBT) | 各試験の実施団体が決める |
CBTは、会場のパソコンの画面で問題を読み、画面で答える方式です。合格基準は、2026年4月1日から適用されています。
技能の試験の中身
技能の試験は、学科40問と実技5問です。
- 学科:介護の基本(10問)、こころとからだのしくみ(6問)、コミュニケーション技術(4問)、生活支援技術(20問)
- 実技:生活支援技術(5問)。写真などを見て、正しい介護の手順を判断する形式です
受けられる言語は、日本語、英語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、ビルマ語、モンゴル語、ネパール語、クメール語、中国語、ウズベク語、ベンガル語、ウルドゥー語の13言語です。
介護の日本語の試験の中身
日本語の試験は、介護のことば(5問)、介護の会話・声かけ(5問)、介護の文書(5問)の15問です。問題は日本語だけで、ふりがながあります。
日本語能力試験のN4を持っていても、介護の日本語の試験は別に必要です。N4やA2といった日本語の水準の意味は、次の記事で説明しています。
→ 特定技能「介護」の現場で求められている日本語能力水準はどのくらい?
なお、2026年1月の分野別運用方針は、日本語の水準を「日本語教育の参照枠」のA2.2相当以上の水準と、介護特定技能評価試験(日本語)と定めています。厚労省のページは、2026年10月15日の時点でも JFT-Basic か N4以上と案内しています。受ける前に、厚労省のページで最新の案内を確かめてください。
(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」、「介護特定技能評価試験(技能)」試験実施要領、「介護特定技能評価試験(日本語)」試験実施要領、厚生労働省「受験料改定に関するお知らせ」、プロメトリック「介護特定技能評価試験」、プロメトリック「国別受験料金」、分野別運用方針(介護分野))
試験が免除される人
次の人は、試験の全部または一部が免除されます。自分が受ける必要があるかを、まず確かめてください。
| 当てはまる人 | 免除される試験 |
|---|---|
| 介護職種の技能実習2号を良好に修了した人 | 3つの試験すべて |
| 介護以外の職種の技能実習2号を良好に修了した人 | JFT-Basic と N4 は免除。介護の技能の試験と介護の日本語の試験は必要 |
| 介護福祉士養成施設を修了した人 | 3つの試験すべて |
| EPA介護福祉士候補者として4年間、就労・研修に適切に従事した人 | 3つの試験すべて(直近の介護福祉士国家試験で、合格基準点の5割以上の得点があり、すべての科目群で得点があることが条件) |
介護職種の技能実習2号の修了で免除を受けるときは、修了時の介護技能実習評価試験(専門級)の実技試験の合格証明書を出します。合格していない場合の扱いなど、詳しい条件は次の記事を見てください。
→ 技能実習から特定技能「介護」に移行するときに免除になる試験の種類と要件
(出典:運用要領(介護分野)、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」、厚生労働省「EPA介護福祉士候補者の特定技能1号への移行」)
受験できる人・受験できる場所
受験できるのは、試験日に17歳以上の人です(インドネシア国籍の人は18歳以上)。日本国籍の人は受けられません。
日本国内で受ける場合
厚労省の案内では、国内の試験を受けられるのは、在留資格を持つ17歳以上の人です。さらに、法務大臣が告示で定める国・地域の旅券(パスポート)を持っている人に限られます。
プロメトリックは、「短期滞在」でも受験できると案内しています。在留資格のない人(不法残留の人など)は受けられません。自分の国の旅券が対象かは、予約の前にプロメトリックの窓口で確かめると安心です。
国内の試験は、本人確認を厳しく行える環境が整った一部の会場だけで行われています。2025年2月から、会場では在留カードリーダーでの確認と顔写真の撮影をしていて、写真は結果通知書に載ります。
開催国と期間
2026年度の開催国は、日本を含む次の14か国です。
- バングラデシュ、カンボジア、インド、インドネシア、日本、モンゴル、ミャンマー、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ、ウズベキスタン、ベトナム、パキスタン
2026年度の予約受付は2026年4月22日から2027年3月5日まで、試験の実施は2026年4月27日から2027年3月10日までです。会場ごとの日程は、プロメトリックの「開催日程」と「会場一覧」で確かめます。
(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」、「介護特定技能評価試験(技能)」試験実施要領、厚生労働省「介護日本語評価試験に関するお知らせ」、プロメトリック「介護特定技能評価試験」)
申込みの手順(プロメトリックID→予約→支払い)
申込みは、プロメトリックのウェブサイトでします。

出典:編集部作成(厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」とプロメトリック「ID作成・予約の手順」をもとに作成)
① プロメトリックIDを作る
最初に、プロメトリックIDを作ります。入力するのは、次のような情報です。
- メールアドレスとパスワード(英数字6〜14文字)
- 国籍と受験する国
- パスポートの下の2行の英数字(MRZ)。券面の文字と違っても、MRZのとおりに入れる
- 電話番号と住所
IDは1人1つです。すでにIDがあるのに別のIDを作って受けると、結果が無効になる場合があります。登録した名前は、確認書と結果通知書にそのまま載ります。
② 試験・日時・会場を選ぶ
予約サイトにログインし、試験の種類と言語、日時、会場を選びます。厚労省の案内では、2か月後(60日後)までの試験を予約できます。予約や変更ができるのは、試験日の3営業日前の23時59分(日本時間)までです。土日・祝日の試験は4営業日前までです。
試験の種類や言語を間違えても、予約の後にキャンセルはできません。
③ 受験料を払う
日本で受ける場合の支払い方法は、次の3つです。
- クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード(3Dセキュアに対応したもの)
- PayPay
- バウチャー(会社などがまとめて買い、受験者に配る番号)
支払いが終わると予約が完了し、確認書が出ます。払った受験料は、試験を受けなかった場合も返ってきません。
(出典:プロメトリック「ID作成・予約の手順」、プロメトリック「国別支払方法」、プロメトリック「介護特定技能評価試験」、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」、厚生労働省「国内試験 申込手順」)
試験当日と結果の受け取り
当日の持ち物(日本で受ける場合)
日本の会場では、次の2つがないと受験できません。
- 本人確認書類の原本:パスポートと在留カード。在留カードがない人は、パスポートに在留資格が書かれている必要があります。コピーは使えません
- 確認書:印刷したもの、スクリーンショット、予約サイトで表示したもののどれでもよい
会場には、試験開始の30分前までに着くようにします。遅れると受験できません。日本の会場では試験中にメモを取れますが、日本の外の会場では取れません。
結果の受け取り方
試験が終わると、パソコンの画面に結果が出ます。試験から5営業日以内を目途に、専用サイト(マイページ)で結果通知書を見られるようになります。結果通知書には、名前・試験名・試験日・顔写真・総合スコア・合否が載ります。
結果通知書の有効期限は、受験日から10年です。期限までは、専用サイトから入手できます。
不正をすると
不正な手段で受けると、合格の取消しや、一定の期間の受験の禁止になることがあります。2025年には、国内の試験で不正が疑われる事案があり、警察が捜査する事態となりました。
(出典:プロメトリック「【重要】試験当日の持ち物について」、プロメトリック「介護特定技能評価試験」、「介護特定技能評価試験(技能)」試験実施要領、厚生労働省「介護日本語評価試験に関するお知らせ」)
不合格だったとき(45日のルール)と合格率の目安
不合格だった人は、試験日の翌日から数えて45日間、同じ試験を受けられません。言語を変えても、科目が同じなら同じ試験として扱われます。45日以内に受け直して合格しても、合格が取り消される可能性があります。
合格した試験は、もう一度受けることはできません。技能だけ合格した場合は、日本語の試験だけを受け直します。
国別の合格率(2026年8月の試験)
厚労省が公表した2026年8月の試験の結果から、主な国を表にしました(全14か国の結果は出典のPDF)。
| 試験をした国 | 技能(受験者・合格者・合格率) | 日本語(受験者・合格者・合格率) |
|---|---|---|
| 日本 | 1,403人・831人・59.2% | 1,162人・762人・65.6% |
| ミャンマー | 2,801人・2,674人・95.5% | 2,903人・2,153人・74.2% |
| ネパール | 1,475人・1,152人・78.1% | 1,609人・1,006人・62.5% |
| インドネシア | 1,418人・1,295人・91.3% | 1,576人・1,043人・66.2% |
| フィリピン | 186人・152人・81.7% | 196人・109人・55.6% |
| ベトナム | 94人・85人・90.4% | 123人・80人・65.0% |
日本の会場の技能の合格率は、この月は59.2%でした。合格率は国や月で変わるので、毎月公表される最新の結果を厚労省のページで確かめてください。
(出典:プロメトリック「介護特定技能評価試験」、厚生労働省「令和8年8月 介護特定技能評価試験の試験結果」、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」)
合格したあとの流れ(働き始めるまで)
合格しただけでは働けません。入管への申請をして、許可が出てから働き始めます。厚労省と入管庁は、合格しても在留資格の許可や査証(ビザ)の発給が保証されるわけではないと案内しています。
順番を、本人と会社に分けて図にしました。

出典:編集部作成(出入国在留管理庁「運用要領(介護分野)」と厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」をもとに作成)
- 3つの試験に合格する(または免除に当たる)
- 雇ってくれる介護の事業所を探す
- 特定技能の雇用契約を結ぶ
- 入管に申請する前までに、会社が厚労省の協議会の構成員になり、受け入れる事業所が登録された入会証明書を受ける
- 入管に申請する。海外にいる人の場合は、会社などが代理で在留資格認定証明書の交付を申請する。日本にいる人は、本人が申請人として在留資格の変更の許可を申請する
- 許可が出てから、特定技能として働き始める。海外にいる人は、査証を受けて入国する
協議会の名前は、2026年8月28日から「介護分野における特定技能・育成就労協議会」です。入管庁のページなどでは、前の名前「介護分野における特定技能協議会」で書かれていることがあります。
申請で出す合格証明書
入管への申請では、試験に合格したことを示す書類の写しを出します。
- 介護特定技能評価試験(技能)の合格証明書
- 介護特定技能評価試験(日本語)の合格証明書
- JFT-Basic か、日本語能力試験(N4以上)の合格証明書
書類の出し方は、次の記事で説明しています。
→ 特定技能「介護」の誓約書・事業所の概要書の書き方|協議会証明書と試験の証明も
会社が出す申請の書類の全体は、次の記事にまとめています。
→ 特定技能「介護」の必要書類一覧|認定・変更・更新それぞれの添付書類と提出先【2026年版】
協議会の入会は、次の記事を見てください。
→ 特定技能「介護」の協議会入会ガイド|入会証明書の取り方・更新・外国人の登録
いま日本にいる人の注意
留学などほかの在留資格の人や、別の分野の特定技能で働いている人は、在留資格の変更の許可が必要です。許可が出る前に、特定技能として介護の仕事を始めることはできません。
→ 特定技能の転職手続き|在留資格変更の流れと審査期間、申請中は働ける?
変更の時期などは人によって違います。迷うときは、地方出入国在留管理局や専門家に相談してください。
(出典:運用要領(介護分野)、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」、出入国在留管理庁「介護分野」、プロメトリック「介護特定技能評価試験」)
よくある質問
Q 技能の試験は、母国語で受けられますか。 A 13言語から選べます(言語は上の「技能の試験の中身」)。介護の日本語の試験は、日本語だけです。
Q 技能と日本語は、同じ日に受けられますか。 A 同じ日に受けることもできます。確認書は試験ごとに1通出るので、当日はその日に受ける試験すべての確認書を見せます。
Q 短期滞在で日本に来て、受験できますか。 A プロメトリックは、短期滞在の在留資格でも受験できると案内しています。ただし、合格した後にどの在留資格の手続をするかは別の問題です。手続は人によって違うので、地方出入国在留管理局や専門家に相談してください。
(出典:プロメトリック「介護特定技能評価試験」、プロメトリック「【重要】試験当日の持ち物について」、「介護特定技能評価試験(技能)」試験実施要領、厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」)
まとめ
- 特定技能「介護」では、原則として介護特定技能評価試験の技能(45問60分)と日本語(15問30分)、JFT-Basic か N4以上の3つに合格します。介護の2つは各2,000円程度で、原則として毎月行われます。
- 申込みはプロメトリックで、ID作成→予約→支払いの順です。日本の会場では、パスポートと在留カードの原本、確認書を持っていきます。
- 不合格なら、試験日の翌日から45日間は同じ試験を受けられません。
- 合格した後は、雇用契約を結び、協議会の入会証明書をそろえて入管に申請します。許可が出てから働き始めます。
受け入れの条件の全体は、次の記事にまとめています。
→ 【2026年版】特定技能「介護分野」受け入れの条件と流れ|試験・協議会・訪問介護
記事作成で参照した一次情報
- 厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」
- 厚生労働省「介護技能評価試験及び介護日本語評価試験の受験料改定に関するお知らせ」
- 厚生労働省「介護特定技能評価試験(技能)」試験実施要領(令和8年6月一部改正)
- 厚生労働省「介護特定技能評価試験(日本語)」試験実施要領(令和8年6月一部改正)
- 厚生労働省「令和8年8月 介護特定技能評価試験の試験結果」
- 厚生労働省「介護日本語評価試験に関するお知らせ」
- 厚生労働省「EPA介護福祉士候補者の特定技能1号への移行について」
- 厚生労働省「介護技能評価試験・介護日本語評価試験 国内試験 申込手順」
- 出入国在留管理庁「特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領(介護分野)」
- 出入国在留管理庁「介護分野」
- 介護分野における特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針(令和8年1月23日)
- プロメトリック「介護特定技能評価試験」
- プロメトリック「国別受験料金」
- プロメトリック「国別支払方法」
- プロメトリック「ID作成・予約の手順」
- プロメトリック「【重要】試験当日の持ち物について」(2026年9月18日)

