この記事は、NIPPON VISA & LIFE編集部が、国や自治体などの公的機関の情報をもとに作成しています。ルールや料金は、お住まいの市区町村によって違うことがあります。
日本で物を落としたり、電車に忘れたりしたときは、落とした場所の施設(駅・店など)と警察の両方に問い合わせます。警察には「遺失届(いしつとどけ。落とし物をしたことを届け出る書類)」を出します。警察に届いた落とし物は3か月保管されるので、気づいたらすぐに動きましょう。
→ 日本の交通の基本
まず結論:落とし物・忘れ物に気づいたときの流れ
- 財布の中のキャッシュカード・クレジットカードや、スマートフォン(携帯電話)をなくしたときは、すぐにカードの発行元・携帯電話会社に連絡して、使えないように止めてもらう
- 駅・電車・店・ホテルなど、管理する人がいる場所で落としたと思うときは、その施設(駅の係員・鉄道会社の窓口・店員など)に問い合わせる
- 道など、どこで落としたか分からないときも含めて、近くの交番(こうばん。まちの小さな警察の窓口)か警察署に遺失届を出す
- 都道府県の警察のホームページの「落とし物検索」で、届いていないか調べる
- 見つかったら、連絡をくれたところに、受け取りに必要な物を確かめてから受け取りに行く
(出典:警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」、警察庁「遺失届とは・遺失届のポイント」)
落とした場所ごとの問い合わせ先
| 落とした場所 | まず問い合わせるところ | あわせてすること |
|---|---|---|
| 駅・電車の中 | その鉄道会社(駅の係員、忘れ物の問い合わせ窓口・チャット) | 警察に遺失届を出す |
| バス・タクシーの中 | そのバス会社・タクシー会社 | 警察に遺失届を出す |
| 店・デパート・ホテル・病院など | その施設の人(店員・従業員) | 警察に遺失届を出す |
| 道・公園など、どこで落としたか分からない | 交番・警察署 | 落とし物検索で調べる |
駅やデパートなどの施設で落としたと思うときは、その施設の管理者にも、落とし物が届いていないか確かめるよう、警察庁が案内しています。拾った人が、施設ではなく警察に届けることもあるので、施設と警察の両方に問い合わせると安心です。
(出典:警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」、警視庁「落とし物はどこへ行くの?」、警視庁「落とし物について」)
例:JR東日本の駅・電車で忘れ物をしたとき
JR東日本は、駅や電車の中の忘れ物・落とし物について、次のように案内しています(2026年10月21日に確認)。
- 問い合わせの方法は、「お忘れ物お問合せチャット(find chat)」、JR東日本の駅、「JR東日本お問い合わせセンター(忘れ物)」の電話など
- 問い合わせのときに、忘れた日時と場所、品物の名前と特徴(色・形・中に入っていた物など)を聞かれる
- 届いた忘れ物がシステムに登録されるまで時間がかかることがある。見つからなくても、時間をおいてもう一度問い合わせる
- 拾った人が警察や、直通運転しているほかの鉄道会社に届けることもあるので、そちらにも問い合わせるとよい
- 引き取りのない忘れ物は、一定の期間保管したあと、警察署などに届けられる。保管の期間は駅によって違う
ほかの鉄道会社・バス会社でも、問い合わせの方法や受付の時間は違います。その会社のホームページで「忘れ物」と検索してください。
(出典:例としてJR東日本「駅(または列車)に忘れ物をしました。どこに問い合わせればよいですか。」、JR東日本「駅・列車内での忘れ物(落し物)は、何日間保管されているのでしょうか。」)
警察に遺失届を出す
遺失届は、落とし物が警察に届けられたときに、落とした人に連絡できるようにするための届出です。
- どこに出す:最寄りの交番・警察署。遺失届はどこに出しても有効だと、警視庁が案内しています
- 伝えること:落とした(忘れた)日時と場所をできるだけはっきりと。名前(カタカナや漢字)や、カードの番号など物に書かれているものがあれば伝える。色や形などの特徴(内側の傷、写真が貼ってある、飾りが付いているなど)も伝える
- 連絡先:見つかったときに連絡を受けられる電話番号などを書く。帰国する予定があるときは、帰国後も連絡が取れる電話番号やメールアドレスを書く。日本に、代わりに受け取ったり警察と連絡を取ったりできる人がいれば、その人の連絡先も書く
遺失届を出しても、警察が落とし物を探しに行くわけではありません。届けられた落とし物と遺失届の内容を照らし合わせて、合うものがあれば連絡するしくみです。また、遺失届は「落としたこと」を証明する書類ではありません。
自宅や会社の中でなくした物、日本の外(海外)で落とした物は、遺失届の対象になりません。
(出典:警察庁「遺失届とは・遺失届のポイント」、警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」、警視庁「落とし物について」)
インターネットの「落とし物検索」で調べる
都道府県の警察は、ホームページで、警察に届いた落とし物の情報を公表しています。拾われた日時・場所・物の種類などから、警察に届いているか、どこの警察署で保管されているかを調べられます。
例えば東京都の警視庁は、落とし主が分かっていない落とし物の情報を、警察に届けられた日から3か月間、「落とし物検索」で公表しています。それらしい物が見つかったら、表示されている「問合せ番号」を伝えて、問い合わせ先の警察署などに問い合わせます。
- 警察に届けられてから検索できるようになるまで、時間がかかります。急ぐときは、落としたと思う場所の警察署か、最寄りの警察署に問い合わせます
- 名前が書いてある物や携帯電話など、落とし主が分かった物は公表されません
- 落とし物は都道府県ごとに扱われます。ほかの県で見つかった物は、見つかった県の警察署に問い合わせます
探し方:「(都道府県名) 警察 落とし物検索」と検索してください。
(出典:警察庁「遺失届とは・遺失届のポイント」、例として警視庁「落とし物検索」、警視庁「落とし物について」)
保管される期間と、受け取り方
| こと | 期間・決まり |
|---|---|
| 警察での保管 | 警察に届けられた日から3か月 |
| 傘・衣類・履物・自転車など | 公告(落とし物が届いたことを知らせること)の日から2週間で落とし主が分からないと、売られたり処分されたりすることがある |
| 3か月たっても落とし主が分からないとき | 拾った人が受け取れることがある。ただし、携帯電話・運転免許証・カード類など個人の情報が入った物は、拾った人のものにならない |
警察に落とし物が届くと、届けられた警察署から連絡があります。連絡は原則として文書です。日本の銀行などが出したキャッシュカード・クレジットカードや、日本の携帯電話会社の携帯電話は、原則として、カードの発行元や携帯電話会社から連絡があります。
受け取るときは、教えられた警察署に先に連絡してから、受付の時間内に行きます。例えば警視庁は、受け取りに来る人の身分証明書と、郵便で連絡があったときはその郵便物を持って来るよう案内しています。持って行く物は、連絡をくれた警察署に確かめてください。
- 警察署まで行くのが難しいときは、本人確認を確実にできる場合に、送ってもらうように頼めます。送料はすべて自分で払います
- 代わりの人に受け取ってもらうときは、委任状(いにんじょう。頼んだことを書いた書類)と、身分を確かめる書類を、その人に持って行ってもらいます
(出典:警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」、警察庁「お店等の施設で落とし物を拾った場合」、警視庁「遺失物について」、例として警視庁「落とし物をした方」)
拾ってくれた人へのお礼(報労金)
落とし物が返ってきたとき、拾って届けた人から請求があれば、報労金(ほうろうきん。お礼のお金)を払う必要があります。金額は、落とし物の価値の5%から20%の間です。駅・デパートなどの施設の中で拾われた場合は、施設と分けるので、拾った人と施設にそれぞれ2.5%から10%です。金額と払い方は、拾った人と話し合って決めます。
報労金を請求できるのは、落とし物が返されてから1か月の間です。
(出典:警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」、e-Gov法令検索「遺失物法」第28条・第29条)
在留カードをなくしたとき
在留カードをなくしたり、盗まれたりしたときは、まず警察に届け出ます。そのうえで、なくしたことを知った日から14日以内に、住んでいる地域の地方出入国在留管理官署(入管)で、在留カードの再交付(もう一度出してもらうこと)を申請します。日本の外にいる間に気づいたときは、その後に初めて日本に入国した日から14日以内です。
- 申請のときに出す「紛失・盗難に係る陳述書」には、警察に届け出たときの届出受理番号が必要です。警察への届出の対象にならない場合は、そのことを陳述書に書きます
- 紛失・盗難などによる再交付の手数料はかかりません
申請に必要な書類は、出入国在留管理庁のページで確かめてください。在留カードの手続の全体は 在留カードとは?新様式・特定在留カードの見方と、更新・住所変更・紛失の手続 にまとめています。
(出典:出入国在留管理庁「紛失等による在留カードの再交付申請」)
困ったとき・よくある質問
どこで落としたか、まったく分からないときは?
最寄りの交番か警察署に遺失届を出し、都道府県の警察の「落とし物検索」で調べます。電車やバスに乗ったなら、その会社にも問い合わせます。
届いていないと言われたら、もうあきらめるしかない?
届いた落とし物が登録されるまで時間がかかることがあります。時間をおいて、もう一度問い合わせたり、落とし物検索を見たりしてください。警察での保管は届けられた日から3か月です。
傘や上着など、安い物でも遺失届を出せる?
出せます。ただし、傘・衣類・履物・自転車などは、公告の日から2週間で落とし主が分からないと、売られたり処分されたりすることがあります。早めに問い合わせましょう。
東京で落としたけれど、別の県に住んでいる。どこに届ければいい?
遺失届はどこに出しても有効だと、警視庁が案内しています。最寄りの交番か警察署で出せます。急ぐときは、落としたと思う場所の警察署に問い合わせます。
海外旅行中に落とした物は、日本の警察に届けられる?
日本の警察では受け付けられません。遺失物法は日本の中で落とした物に使われる法律だからです。大使館・領事館などを通して、落とした国の落とし物を扱う機関(警察署など)に問い合わせるよう、警視庁が案内しています。
(出典:警視庁「落とし物について」、警察庁「お店等の施設で落とし物を拾った場合」)
落とし物を拾ったときは
落とし物を拾ったときは、すぐに落とした人に返すか、警察に届けます。警察への届出は、どこの警察署・交番でもかまいません。
- 駅・デパート・ホテル・病院などの施設の中や、電車・バス・タクシーの中で拾ったときは、すぐに駅の係員・店員など施設の人に渡します。拾ってから24時間以内に渡さないと、拾った人としての権利(お礼を受け取る権利など)がなくなります
- 道などで拾ったときは、拾った日から7日以内に警察に届けないと、拾った人としての権利がなくなります
- 届けると「拾得物件預り書」(しゅうとくぶっけんあずかりしょ。届けたことを書いた紙)をもらえます。あとで落とし物を受け取るときに必要なので、なくさないようにしましょう
(出典:警察庁「路上等(施設以外)で落とし物を拾った場合」、警察庁「お店等の施設で落とし物を拾った場合」)
落とし物に備えてできること
警視庁は、次のことをすすめています。
- かばんの中に、連絡先を書いたメモや名刺を入れておく
- 時計やカメラなどの大切な物は、メーカーの名前や製品の番号を控えておく
- カードをなくしたときは、警察だけでなく、すぐにカード会社や銀行にも届ける
(出典:警視庁「落とし物はどこへ行くの?」)
交通のルール全体は 日本の交通の基本|歩くとき・電車・バス・自転車・車の運転・交通事故のとき にまとめています。
記事作成で参照した一次情報
- 警察庁「遺失届とは・遺失届のポイント」
- 警察庁「路上等(施設以外)で落とし物をした?」
- 警察庁「お店等の施設(駅、ホテル、娯楽施設、学校等)で落とし物を拾った場合」
- 警察庁「路上等(施設以外)で落とし物を拾った場合」
- 警視庁「遺失物について」
- 警視庁「落とし物はどこへ行くの?」
- 警視庁「落とし物をした方」
- 警視庁「落とし物検索」
- 警視庁「落とし物について」(よくある質問)
- e-Gov法令検索「遺失物法」
- 出入国在留管理庁「紛失等による在留カードの再交付申請」
- JR東日本「駅(または列車)に忘れ物をしました。どこに問い合わせればよいですか。」
- JR東日本「駅・列車内での忘れ物(落し物)は、何日間保管されているのでしょうか。」

