この記事は、NIPPON VISA & LIFE編集部が、国や自治体などの公的機関の情報をもとに作成しています。ルールや料金は、お住まいの市区町村によって違うことがあります。
日本では、子どもが1歳6か月と3歳になったころに、市区町村が健康診査(健診。体の成長や発達を確かめる検査)を行います。対象の子どもの家には、市区町村から案内が届きます。案内に書かれた日に、母子健康手帳と問診票を持って、保健センターなどの会場に行きます。
子育ての手続の全体は、日本での子育て・教育の基本|妊娠・出産の手続、児童手当、健診と予防接種、保育園・幼稚園、小学校・中学校にまとめています。
まず結論:乳幼児健診の流れ
- 案内が届く:対象の年齢になると、市区町村から個別に案内(お知らせ)が届きます。問診票が入っていることが多いです。
- 問診票を書く:家で、子どもの様子についての質問に答えます。
- 当日、会場に行く:会場は、市区町村の保健センターなどです。日時は案内に書いてあります。
- 健診を受ける:身長・体重の測定、医師の診察、歯の健診、育児の相談などを受けます。
- 結果を母子健康手帳に書いてもらう:結果は母子健康手帳に記録されます。
1歳6か月児と3歳児の健診は、母子保健法という法律で、市町村に行うことが義務づけられています。
(出典:e-Gov法令検索「母子保健法」第12条・第16条、こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」)
対象の年齢と費用
| 健診 | 対象の子ども(母子保健法) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1歳6か月児健診 | 1歳6か月を過ぎて、2歳になるまで | 体の発育、栄養、歯、運動、言葉と心の発達、予防接種の状況など |
| 3歳児健診 | 3歳を過ぎて、4歳になるまで | 上の内容に加えて、目と耳・鼻・のどの検査 |
- 法律で決まっているのは「この年齢の間に受ける」ということです。実際に何か月のときに案内が来るかは、市区町村によって違います。 例:大阪市の場合、3歳児健診はおおむね3歳6か月ごろが目安です。
- 費用:例:大阪市の場合、1歳6か月児健診・3歳児健診とも無料です。健診の会場では、むし歯を防ぐためにフッ素(フッ化物)を歯にぬる処置を、希望する人だけに行うことがあります。この処置は、市区町村によって料金がかかることがあります(例:名古屋市西区の3歳児健診では、希望する人だけで、500円)。
市区町村によっては、ほかの月齢の健診もあります。例えば横浜市では、4か月児健診も行っています。国は、1か月児と5歳児の健診にかかる費用を市町村に補助しています。住んでいる市区町村でどの健診があるかは、市区町村の母子保健の担当の窓口に確かめてください。
(出典:e-Gov法令検索「母子保健法」第12条・第13条、e-Gov法令検索「母子保健法施行規則」第2条、こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」、大阪市「3歳児健康診査」、名古屋市西区「3歳児健康診査のご案内」、横浜市青葉区「乳幼児健康診査」)
持ち物
持ち物は市区町村や区によって違います。届いた案内に書かれた持ち物を確かめてください。 多くの市区町村で共通しているのは、次のものです。
| 持ち物 | 1歳6か月児健診 | 3歳児健診 |
|---|---|---|
| 母子健康手帳 | 持っていく | 持っていく |
| 問診票・質問票(家で書いておく) | 持っていく | 持っていく |
| ふだん使っている歯ブラシ | 持っていくことが多い | 持っていくことが多い |
| 尿(おしっこ) | なし | 持っていくことが多い |
| タオル・おむつなど | 案内を確かめる | 案内を確かめる |
例:横浜市青葉区の場合、母子健康手帳・問診票・バスタオル・予備のおむつ・使ったおむつを入れる袋・子どもの靴を入れる袋を持っていきます。3歳児健診では、送られてきた容器に入れた当日の尿と、尿検査の申込書も持っていきます。
例:名古屋市西区の場合、3歳児健診の案内には、健康診査票のほかに、アレルギー・目・耳についての質問票が入っています。家で書いてから持っていきます。
尿の取り方
3歳児健診では、尿の検査をすることが多いです。例えば大阪市や横浜市では、できれば朝起きてすぐの尿を持っていくように案内しています。容器は、案内と一緒に届くことがあります。
(出典:大阪市「1歳6か月児健康診査」、大阪市「3歳児健康診査」、横浜市「3歳児健康診査」、横浜市青葉区「乳幼児健康診査」、名古屋市西区「3歳児健康診査のご案内」)
当日に受けること
健診では、主に次のことをします。順番や内容は会場によって違います。
- 身体計測:身長・体重などを測ります。
- 医師の診察:体の発育や栄養、皮膚、運動、心と言葉の発達などを見ます。
- 歯の健診:むし歯がないかなどを見ます。
- 3歳児健診だけ:目の検査、尿の検査など。
- 相談:育児や食事(栄養)について相談できます。
かかる時間も、市区町村や区によって違います。例えば、横浜市の3歳児健診のページでは「おおむね60〜90分」、横浜市青葉区のページでは「受付から1.5〜2時間程度」と案内しています。
健診の結果によっては、もう一度くわしい検査や、発達の相談などを案内されることがあります。そのときは、案内に書かれた窓口に連絡してください。
(出典:e-Gov法令検索「母子保健法施行規則」第2条、大阪市「3歳児健康診査」、横浜市「3歳児健康診査」、横浜市青葉区「乳幼児健康診査」)
困ったとき・よくある質問
案内が届かないときは?
引っ越してきたばかりのときなどは、案内が届かないことがあります。住んでいる市区町村の保健センター(市区町村によって「こども家庭支援課」などの名前のこともあります)に連絡してください。例:名古屋市西区では、案内が届かないときや、区に引っ越してきたときは、保健センターに連絡するよう案内しています。
引っ越しのときの役所の手続は、日本に来たら役所でする手続|転入届・マイナンバー・国民健康保険・国民年金・住民税の基本を見てください。
決められた日に行けないときは?
別の日に受けられることが多いです。扱いは市区町村によって違うので、案内に書かれた窓口に連絡してください。
例:横浜市青葉区の場合、案内された日の都合が悪いときは、次の健診の日に行くことができます。受けられる期限は、1歳6か月児健診は2歳の誕生日の前日まで、3歳児健診は4歳の誕生日の前日までです。案内された日から2か月以上遅れるときは、区のこども家庭支援課に連絡します。
子どもが熱を出したときは?
熱やせき、発疹があるときは、無理に行かず、市区町村の窓口に連絡して日を変えてもらいましょう。例えば横浜市青葉区は、子どもに熱や発疹があるときや、家族に熱やせきがあるときは、受診をひかえて次の健診の日に来るよう案内しています。
具合が悪いときの病院のかかり方は、日本での病院のかかり方|病院と診療所の選び方・受付で出すもの・問診票・支払い・薬局までを見てください。
健診を受けなかったらどうなる?
健診は、子どもの成長を確かめ、育児の相談ができる場です。受けていない家庭には、市区町村から連絡が来ることがあります。例:横浜市では、福祉保健センターから電話や訪問で連絡することがあります。
一時的に別の市にいるときは?
例:横浜市では、実家に帰っているなどで別の市町村で受けたいときは、まずその市町村に受けられるかを確かめ、必要なら住んでいる区のこども家庭支援課に相談するよう案内しています。
日本語が不安なときは?
問診票の質問が分からないときや、当日の説明が心配なときは、健診の前に保健センターに相談してみてください。対応のしかたは市区町村によって違います。
予防接種も一緒に確かめたい
健診では、予防接種を受けたかどうかも確かめます。母子健康手帳の予防接種の記録を見ておきましょう。子どもの予防接種は、日本の子どもの予防接種|無料で受けられる定期接種の種類・時期・受け方・持ち物にまとめています。
(出典:名古屋市西区「3歳児健康診査のご案内」、横浜市青葉区「乳幼児健康診査」、横浜市「3歳児健康診査」、e-Gov法令検索「母子保健法施行規則」第2条)
住んでいる市区町村の情報の調べ方
- インターネットで「(市区町村の名前) 1歳6か月児健診」や「(市区町村の名前) 3歳児健診」と検索します。
- 市区町村の保健センターや、母子保健・子育ての担当の窓口に電話で聞きます。
- 母子健康手帳を受け取ったときにもらった資料にも、健診の予定が書いてあることがあります。

