この記事は、NIPPON VISA & LIFE編集部が、国や自治体などの公的機関の情報をもとに作成しています。ルールや料金は、お住まいの市区町村によって違うことがあります。
海の近くで強い揺れや長くゆっくりした揺れを感じたら、または津波警報などが出たら、すぐに海や川から離れ、できるだけ高い場所へ逃げます。避難は原則として歩いて行います。津波は何度も来るので、警報や注意報が解除されるまで戻ってはいけません。
→ 日本の災害と緊急時の基本|119番・110番、地震・津波・大雨・火山、避難と多言語の情報
まず結論:津波のおそれがあるときの行動
- 海や川の近くで、強い揺れ、または弱くても長い時間ゆっくりした揺れを感じたら、警報を待たずにすぐ逃げる
- 揺れを感じなくても、津波警報などが出たとき、市区町村から避難指示が出たときは、すぐ逃げる
- 海岸や川(特に河口)から離れ、高台や津波避難ビルなど、より高い場所へ行く
- 車ではなく、原則として歩いて避難する
- テレビ・ラジオ・スマートフォンなどで最新の情報を確かめる
- 津波警報・注意報が解除されるまで、海岸や川に戻らない
(出典:出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第10章 2-3 津波(PDF)、内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF))
大津波警報・津波警報・津波注意報の違い
気象庁は、地震が起きてから約3分(一部の地震は約2分)を目標に、大津波警報・津波警報・津波注意報を出します。全国を66の区域(津波予報区)に分けて出し、予想される津波の高さと、最初の波(第一波)が来る予想の時刻も知らせます。
| 種類 | 出るとき | 予想される高さの発表 | 起きること・すること |
|---|---|---|---|
| 大津波警報 | 予想される津波の最大の高さが、高いところで3mを超えるとき | 10m超・10m・5m(巨大な地震のときは最初「巨大」) | 木造の家が全部壊れたり流されたりし、人は津波の流れに巻き込まれる。海の近くや川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難する |
| 津波警報 | 1mを超え、3m以下のとき | 3m(巨大な地震のときは最初「高い」) | 低い土地に津波が来て、浸水(水につかること)が起きる。人は流れに巻き込まれる。海の近くや川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難する |
| 津波注意報 | 0.2m以上、1m以下で、災害のおそれがあるとき | 1m(巨大な地震のときも、言葉での発表はない) | 海の中では、人は速い流れに巻き込まれる。海の中にいる人は、ただちに海から上がり、海岸から離れる |
大津波警報は、「特別警報」(最大級の警戒を呼びかける情報)の1つです。マグニチュード8を超えるような巨大な地震では、最初は「巨大」「高い」という言葉で発表され、あとで数字に更新されます。「巨大」と発表されたら、東日本大震災のような巨大な津波が来るおそれがあります。ただちに、できる限りの避難をしてください。
(出典:気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」)
次の画像は、内閣府・消防庁・気象庁のリーフレットの一部です。上の表は警報の種類と予想される津波の高さ、下は避難の標識と津波フラッグです。

出典:内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」
注意報でも海に入らない
気象庁は、高さ20〜30cmくらいの津波でも速い流れに巻き込まれるおそれがあるとしています。津波注意報が出ているところでは、海水浴や磯釣り(海岸の岩場での釣り)は危険です。すぐに海から上がって、海岸から離れてください。
(出典:気象庁「津波から身を守るために」)
逃げるときに気をつけること
津波を見てからでは間に合わない
津波はとても速く、見てから逃げたのでは間に合いません。気象庁は、次のことも知らせています。
- 津波は「引き」(海の水が引くこと)から始まるとは限らない。「潮が引いたら逃げればよい」は大きな間違い
- 震源が陸に近いと、警報が津波に間に合わないことがある。強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたら、すぐに避難を始める
- 揺れがない、または揺れを感じにくい場合にも、大きな津波が来ることがある
- 海から離れていても、川に沿って津波が来ることがある
(出典:気象庁「津波から身を守るために」、気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」、内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF))
「より高いところ」を目指す
津波は、海岸の地形などによって、その場所だけ予想より高くなることがあります。「ここなら安心」と思わず、より高い場所を目指してください。行き先は、高台(周りより高い土地)、津波避難ビル(津波のときに逃げ込める高い建物)、津波避難場所です。
行き先は「避難所」ではなく「避難場所」
内閣府・消防庁・気象庁は、「目指すところは、避難所ではなく避難場所」と呼びかけています。
- 避難場所:今せまっている危険から、命を守るために逃げる場所
- 避難所:災害のあと、家に戻れない人がしばらく生活する場所
避難場所は災害の種類ごとに決められていて、津波のときに使えない場所もあります。家の近くの津波の避難場所は、市区町村のハザードマップ(災害の危ない場所を示した地図)で確かめます。調べ方は、避難場所・避難所とハザードマップの調べ方|災害の前に住所で確かめること で説明しています。
(出典:内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF)、気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」、国土地理院「指定緊急避難場所・指定避難所データ」)
原則は歩いて逃げる
車で逃げると、渋滞などでうまく避難できないことがあります。内閣府・消防庁・気象庁は、原則として徒歩で避難するよう呼びかけています。
(出典:内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF))
解除されるまで戻らない
津波は何度もくり返し来ます。あとから来る波のほうが高いこともあり、海の水の高さが変わり始めてから一番高い波が来るまで、数時間以上かかることもあります。津波が半日や1日以上続くこともあります。
- 津波が来たあとも、警報・注意報が解除されるまで避難を続ける
- 津波警報などが出ている間は、海岸や川に戻らない(内閣府・消防庁・気象庁のリーフレットでも、強く呼びかけています)
- 発表される「第一波の到達予想時刻」は、その区域で一番早く津波が来る時刻。同じ区域でも、場所によっては1時間以上遅れて来ることがある
- 気象庁は、観測した津波が小さい間は、数字ではなく「観測中」と発表することがある。小さいからといって避難をやめない
(出典:気象庁「津波から身を守るために」、気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」、内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF))
海水浴場の「津波フラッグ」と、町の標識
津波フラッグ
津波フラッグは、大津波警報・津波警報・津波注意報が出たことを知らせる、赤と白の格子模様(四角を4つに分けた模様)の旗です。2020年(令和2年)6月から、海水浴場などで使われています。波の音や風でサイレンが聞こえにくい泳いでいる人や、耳の不自由な人にも、目で見て伝えられます。
- 海水浴場や海岸の近くで津波フラッグを見たら、すぐに避難を始める
- 旗を振るほか、建物に掲げるなどの方法で知らせることもある
- 気象庁の調べ(2026年〔令和8年〕6月30日)では、海水浴場がある399の市区町村のうち、328の市区町村(82%)が導入している
(出典:気象庁「津波フラッグ」、出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第10章 2-3 津波(PDF))
避難の標識
海の近くには、津波が来るおそれがあることを示す「津波注意」の標識(黄色の三角に波の絵)や、津波避難場所・津波避難ビルを示す緑色の標識があります(上の画像の下の段)。海の近くに行ったときは、標識の場所と、避難場所への道を確かめておきましょう。海岸では、標識を見て、防潮堤(海岸の高い壁)の避難口や避難階段を使い、高い場所へ移動します。
(出典:国土交通省「津波から身を守るにはどうすればいいの?」、内閣府・消防庁・気象庁「地震だ、津波だ、すぐ避難!」(PDF))
津波の情報を受け取る方法
津波警報などは、次の方法で知ることができます。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| テレビ・ラジオ | 警報が出ると放送される |
| 携帯電話・スマートフォン | 携帯電話会社が「緊急速報メール」で大津波警報・津波警報を送る。受け取れる機種や設定は、各社のホームページで確かめる |
| 防災行政無線・サイレン・鐘 | 町のスピーカーなどで知らせる |
| 津波フラッグ | 海水浴場などで旗で知らせる |
| 気象庁のホームページ | 発表中の警報と、最近30日間に出た津波の情報が見られる |
| Safety tips(アプリ) | 外国人旅行者向けの無料アプリ。津波警報や緊急地震速報などを通知し、災害のときの行動の流れ(フローチャート)も見られる |
気象庁は、大雨や地震などの情報を多言語でも出しています(気象庁「多言語での情報提供」)。
(出典:気象庁「津波から身を守るために」、気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」、出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第10章(PDF))
ふだんからできる準備
- 家・職場・学校の近くで、津波が来るおそれのある場所を、ハザードマップや周りの地形で確かめる
- 津波避難場所・津波避難ビルの場所と、そこまでの安全な道を確かめる。避難場所は1か所だけでなく、さらに高い場所も調べておく
- 避難の道を実際に歩いてみる。地域の防災訓練に参加する
- 家族や周りの人と、いざというときの行動を話し合っておく
食べ物や水の備蓄(ためておくこと)と持ち出し袋は、日本での災害への備え|食べ物と水の備蓄(3日分〜1週間分)と非常用持ち出し袋の中身 にまとめています。
(出典:気象庁「津波から身を守るために」、国土交通省「津波から身を守るにはどうすればいいの?」)
困ったとき・よくある質問
海の近くに住んでいないけれど、関係ある?
旅行や海水浴、仕事で海の近くに行くこともあります。また、気象庁は、海から離れていても川に沿って津波が来ることがあるとしています。出かける前に、行き先のハザードマップで津波の避難場所を確かめておきましょう。
揺れが小さかったら、逃げなくても大丈夫?
弱い揺れでも、長い時間ゆっくり揺れたときは、すぐに海岸や河口から離れてください。揺れを感じなくても、津波警報が出たときや避難指示が出たときは、ただちに避難します。
1回目の波が小さかったら、帰ってもいい?
いいえ。あとから来る波のほうが高いことがあります。警報・注意報が解除されるまで、海岸や川に近づかないでください。
地震のときは、まず何をすればいい?
揺れている間に身を守る方法は、日本で地震が起きたらどうする|揺れているとき・揺れが収まったあと・ふだんの備え で説明しています。

