この記事は、NIPPON VISA & LIFE編集部が、国や自治体などの公的機関の情報をもとに作成しています。ルールや料金は、お住まいの市区町村によって違うことがあります。
日本で救急車を呼ぶときの電話番号は「119番」です。電話がつながったら、まず「救急です」と言い、場所・症状・年齢・あなたの名前と連絡先を伝えます。救急車を呼ぶか迷ったときは、地域の救急相談窓口(#7119など)に電話で相談できます。
まず覚えること
- 救急車の番号は 119(火事のときも119)
- つながったら「救急です」と言う
- 救急車に来てほしい場所を伝える(住所は市町村名から)
- 具合の悪い人の症状と年齢を伝える
- あなたの名前と、電話のあとも連絡がつく電話番号を伝える
警察を呼ぶとき(交通事故、犯罪の被害など)の番号は 110 です。119とは別の番号です。
(出典:出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第10章 緊急・災害、消防庁「救急車を上手に使いましょう」)
119番で聞かれること
119番に電話をすると、指令員(電話を受ける消防の担当者)が、救急車を出すために必要なことを順番に聞きます。あわてず、ゆっくり答えてください。緊急性が高いときは、全部を聞き終わる前でも救急車が出動します。
| 順番 | 聞かれること | 答え方の例 |
|---|---|---|
| 1 | 「火事ですか?救急ですか?」 | 「救急です」 |
| 2 | 「住所はどこですか?」 | 「○○市○丁目○番地です」(市町村名から言う) |
| 3 | 「どうしましたか?」 | 誰が、どのようにして、どうなったかを短く言う。意識や呼吸があるかも、分かる範囲で言う |
| 4 | 「おいくつの方ですか?」 | 年齢を言う。分からないときは「60代」のように、だいたいでよい |
| 5 | 「あなたの名前と連絡先を教えてください」 | 名前と、119番のあとも連絡がつく電話番号を言う |
ほかにも、くわしい様子や持病(ずっと治療している病気)、かかりつけの病院(いつも行く病院)などを聞かれることがあります。答えられる範囲で答えてください。
住所が分からないときは
住所が分からないときは、近くの大きな建物や交差点など、目印になるものを伝えてください。
応急手当を頼まれることがある
けがや病気の人を助けるため、指令員が電話で応急手当(救急車が来るまでにその場でする手当)のやり方を伝え、お願いすることがあります。近くにAED(心臓に電気ショックを与える機械)があれば、誰かに持ってきてもらってください。
(出典:消防庁「救急車を上手に使いましょう」)
すぐに119番に電話してほしい症状の例
消防庁は、次のような症状があるときは、ためらわずに救急車を呼んでほしいとしています。ここに書いたのは例の一部です。
| 体の場所など | おとなの症状の例 |
|---|---|
| 顔 | 顔の半分が動きにくい、しびれる/笑うと口や顔の片方がゆがむ/ろれつがまわりにくく、うまく話せない/見える範囲が狭くなる/突然、周りが二重に見える |
| 頭 | 突然の激しい頭痛/突然の高熱/支えなしで立てないぐらい急にふらつく |
| 胸や背中 | 突然の激痛/急な息切れ、呼吸困難/胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2〜3分続く |
| 手・足 | 突然のしびれ/突然、片方の腕や足に力が入らなくなる |
| 意識 | 意識がない(返事がない)、またはおかしい(もうろうとしている)/ぐったりしている |
| けが・事故 | 大量の出血を伴うけが/広範囲のやけど/交通事故にあった(強い衝撃を受けた)/水におぼれている/高いところから落ちた |
こども(15歳以下)では、くちびるの色が紫色、呼吸が弱い、けいれんが止まらない、物をのどにつまらせて呼吸が苦しいなども例に挙げられています。このほか、いつもと違う場合、様子がおかしい場合も、救急車を呼ぶ目安とされています。
(出典:消防庁「救急車を上手に使いましょう」)
救急車が来るまでに用意するもの
救急車を呼んだら、次のものを用意しておくと便利です。
- マイナンバーカード
- 保険証や診察券(病院でもらうカード)
- お金
- 靴
- 普段飲んでいる薬(おくすり手帳)
- 乳幼児(赤ちゃんや小さなこども)の場合:母子健康手帳、紙おむつ、ほ乳瓶、タオル
救急車が来たら、事故や具合が悪くなったときの様子、救急隊が着くまでの変化、した応急手当の内容、持病やかかりつけの病院、普段飲んでいる薬などを伝えてください。持病やかかりつけの病院は、ふだんからメモにまとめておくと便利です。
ほかにも人がいる場合は、救急車の音が近づいてきたら外に出て案内すると、到着が早くなります。
(出典:消防庁「救急車を上手に使いましょう」)
救急車を呼ぶか迷ったとき
急な病気やけがで、救急車を呼んだほうがいいのか、自分で病院に行けばいいのか迷うことがあります。そのようなときは、都道府県や市町村の救急相談窓口に電話で相談できます。
| 番号 | 窓口 | 内容 |
|---|---|---|
| #7119 | 救急安心センター事業 | 救急車を呼ぶか、すぐ病院に行ったほうがいいか迷ったときに、電話で相談できる。実施している地域だけで使える |
| #8000 | 子ども医療電話相談事業 | こどもの急な病気の相談(主に休日・夜間)。各都道府県に窓口がある |
#7119は、すべての地域で使えるわけではありません。実施している地域や、受け付ける時間・対象の年齢は、地域によって違います。消防庁のホームページで、お住まいの地域の窓口を確認してください。
消防庁は、症状を画面で選ぶと、救急車を呼ぶべきかなどの目安が分かる無料のアプリ「Q助」も公開しています。
(出典:消防庁「救急安心センター事業(#7119)ってナニ?」、消防庁「救急車を上手に使いましょう」、消防庁「全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)」)
日本語がうまく話せないときは
外国語で119番に電話したとき
多くの消防本部は、外国語の119番通報に、電話通訳センターを通した通訳で対応する仕組み(三者間同時通訳)を取り入れています。指令センターが電話を通訳センターにつなぎ、通訳を通して話します。2025年1月1日の時点で、720の消防本部のうち673本部が取り入れています。取り入れていない地域もあります。
多言語の「救急車利用ガイド」
消防庁は、救急車の呼び方などをまとめた「救急車利用ガイド」を、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、タガログ語、ポルトガル語、ネパール語、インドネシア語、タイ語、ビルマ語など16の言語で公開しています。いざというときのために、自分の言語の版を読んでおくと安心です。
困ったとき・よくある疑問
携帯電話がないときは?
公衆電話から119番にかけられます。お金やテレホンカードはいりません。赤い緊急通報ボタンがある公衆電話は、受話器を上げてボタンを押してから119を押します。ボタンがない公衆電話は、受話器を上げてそのまま119を押します。
(出典:出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第10章 緊急・災害)
交通事故でけが人がいるときは?
けが人がいるときは、119番で救急車を呼びます。救急車が来るまでは、けが人を必要以上に動かさず、指令員の指示に従って、できる範囲で手当をしてください。けが人がいてもいなくても、警察(110番)にも連絡する必要があります。
(出典:出入国在留管理庁「生活・就労ガイドブック」第9章 交通)
けがや病気が重くないときも救急車を呼んでいい?
救急車の数には限りがあります。消防庁は、救急車で運ばれた人の約半数が入院の必要がない軽い症状だったとして、本当に必要なときに救急車を使うよう呼びかけています。急ぎではないかもしれないと思ったら、#7119などの相談窓口や、かかりつけの医師に相談する方法もあります。ただし、上の「すぐに119番に電話してほしい症状」に当てはまるときは、ためらわずに119番に電話してください。
(出典:消防庁「救急車を上手に使いましょう」)

