この記事は、NIPPON VISA & LIFE編集部が、国や自治体などの公的機関の情報をもとに作成しています。ルールや料金は、お住まいの市区町村によって違うことがあります。
エアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機は、家電リサイクル法という法律でリサイクルが決められている「家電4品目」です。ふだんのごみとは別の方法で捨てます(例えば新宿区や大阪市では、粗大ごみとして集めていません)。お店に引き取りを頼むのが基本で、リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。
ごみの分け方の全体は日本のごみの分け方と出し方|燃やすごみ・資源ごみ・粗大ごみの基本ルール、家具などの大きなごみは日本の粗大ごみの出し方|申し込み・処理券(シール)・出す日と場所の基本にまとめています。
家電4品目とは
家電リサイクル法の対象は、家庭用の次の4つです(経済産業省)。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管式・液晶式・有機EL式・プラズマ式)
- 電気冷蔵庫・電気冷凍庫
- 電気洗濯機・衣類乾燥機
業務用の機器は対象外です。反対に、家庭用の機器なら、会社などで使っていたものでも対象です。
家電製品協会(家電リサイクル券センター)の一覧では、例えば次のように分けています。
| 対象になるものの例 | 対象にならないものの例 | |
|---|---|---|
| エアコン | 壁掛け形・床置き形・窓につけるウィンド形 | 天井に埋め込む形、スポットエアコン、冷風機、除湿機 |
| テレビ | 液晶・有機EL・プラズマ・ブラウン管のテレビ | ディスプレイモニター(パソコンのモニターなど) |
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 冷蔵庫、冷凍庫、ワインセラー、ポータブル冷蔵庫 | お店用のショーケース、製氷機 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 全自動洗濯機、2槽式洗濯機、洗濯乾燥機、衣類乾燥機 | ふとん乾燥機、脱水機 |
対象かどうか分からないときは、家電製品協会の「対象廃棄物(家電4品目)一覧」で確かめるか、製品のメーカーに聞いてください。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、家電製品協会 家電リサイクル券センター「対象廃棄物(家電4品目)一覧」)
まず結論:捨て方は4つ
経済産業省は、次の方法を案内しています。
- 買いかえるとき:新しい製品を買うお店に、引き取りを頼む
- 捨てるだけのとき:その製品を買ったお店に、引き取りを頼む
- 買ったお店が分からないとき:お住まいの市区町村が案内する方法で捨てる
- 自分で運べるとき:郵便局でリサイクル料金を払い、メーカーの「指定引取場所」(リサイクルのために家電を受け取る場所)に自分で持って行く
お店が分からないときは、引き取りの義務がない家電でも、引き取ってくれるお店があります。近くのお店に相談してもよいと、経済産業省は案内しています。
(出典:経済産業省「家電4品目の『正しい処分』早わかり!」、経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」)
かかる料金
家電4品目を捨てるときは、捨てる人が次の料金を払います。
| 料金 | 何のお金か | 金額を決める人 |
|---|---|---|
| リサイクル料金 | メーカーがリサイクルをするための料金 | メーカー(品目・大きさ・メーカーで違う) |
| 収集運搬料金 | お店などが家電を指定引取場所まで運ぶための料金 | お店などの小売業者 |
- リサイクル料金は、家電製品協会の「リサイクル料金一覧」で、メーカーや品目から調べられます。テレビは画面の大きさ、冷蔵庫・冷凍庫は内容積(中に入る量)で料金が分かれます。
- 収集運搬料金は、お店ごとに違います。お店は、店頭やホームページで料金を公表することになっています。頼む前にお店に聞いてください。
- 自分で指定引取場所に持って行くときは、収集運搬料金はかかりません。
料金を払うと「家電リサイクル券」が出されます。この券の控えは捨てずにとっておきましょう(下の「きちんとリサイクルされたか確かめたい」を見てください)。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」)
方法1・2:お店に引き取りを頼む
- 買いかえるお店か、その製品を買ったお店に、引き取りを頼みます。引き取りの方法はお店ごとに違うので、お店に聞いてください。
- 決めた日時に、お店かお店から頼まれた業者が、家に取りに来ます。
- 家電リサイクル券に必要なことを書きます(取りに来たときか、お店で書きます)。
- 家電を渡すときに、家電リサイクル券の控えを受け取ります。
お店に引き取りの義務があるのは、そのお店が前に売った製品と、買いかえのときの同じ種類の製品です。例えば、テレビを買ったお店に、いらなくなった冷蔵庫の引き取りを頼んでも、お店に引き取る義務はありません。液晶テレビを買って古いブラウン管テレビを出すときのように、同じ種類なら義務があります。
渡す前に、冷蔵庫の中の食べ物や、洗濯機の中の衣類などは取り出しておきましょう。中に物が残っていると、お店が引き取りを断れる理由になります。
(出典:経済産業省「家電4品目の『正しい処分』早わかり!」、経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」)
方法3:買ったお店が分からないとき
市区町村が案内する方法で捨てます。方法は市区町村によって違うので、お住まいの市区町村のホームページで確かめてください。例えば新宿区や大阪市では、家電4品目を粗大ごみとして集めていません。
- 例:東京都新宿区の場合:お店に渡せないときは、「家電リサイクル受付センター」(電話:0570-08-7200)に申し込みます。リサイクル料金と収集運搬料金は、取りに来た回収業者に払います。
- 例:大阪市の場合:市は家電4品目の引き取りや運搬をしていません。郵便局でリサイクル料金を払ってから、自分で指定引取場所に運ぶか、運べないときは、大阪市の一般廃棄物(ごみ)の収集運搬の許可を持つ業者に運搬を頼みます。市のホームページに、区ごとの許可業者の一覧があります。運搬の料金は業者ごとに違います。
(出典:新宿区「家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の出し方」、大阪市「家電リサイクル法対象品目の出し方」)
方法4:郵便局で料金を払い、自分で指定引取場所に運ぶ
- 捨てる家電のメーカー名を確かめます。テレビは画面の大きさ、冷蔵庫・冷凍庫は内容積も確かめます(冷蔵庫の扉の内側のシールに「全定格内容積」が書いてあります)。
- 郵便局で「家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)」をもらい、必要なことを書いて、リサイクル料金を払います。振込の手数料が別にかかります。一部の簡易郵便局では券をもらえないことがあるので、前に郵便局に聞いてください。
- 窓口で払ったときは、振替払込受付証明書に日付の印を押してもらい、券の「指定引取場所控」に貼ります。ATMで払ったときは、利用明細票のコピーを貼ります。
- 家電と家電リサイクル券をいっしょに、指定引取場所に持って行きます。
- 予約はいりませんが、休みの日もあるので、営業日と受付時間を前に指定引取場所に確かめてください。
- 近くの指定引取場所は、家電製品協会の「指定引取場所検索」で探せます。
- この方法では、収集運搬料金はかかりません。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、家電製品協会 家電リサイクル券センター「対象廃棄物(家電4品目)一覧」、新宿区「家電4品目の出し方」)
困ったとき・よくある失敗
「無料で回収します」というトラックやチラシに頼んでもいい?
注意してください。こうした不用品回収業者の中には、許可なくごみを集める業者がいます。家庭のごみを集められるのは、市区町村の一般廃棄物の収集運搬業の許可を持つ業者か、市区町村から委託された業者です。「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」だけでは、家庭のごみは集められません(環境省)。
経済産業省は、許可のない業者に渡すと、不法投棄や、有害な物質が外に出る、火事が起きるなどの例があると説明しています。初めは「無料」と言っていたのに、積み込んだあとで高いお金を求められるトラブルもあります。市区町村の許可や委託が確かめられない不用品回収業者には、家電4品目を渡さないでください(お店や市区町村の窓口に頼んだときに来る業者のことではありません)。
困ったときは、消費者ホットライン「188」(近くの消費生活センターなどを案内する番号)に相談できます。
(出典:経済産業省「家電4品目の『正しい処分』早わかり!」、環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」、経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」)
自分で分解してから出してもいい?
やめてください。分解した家電や、外した部品だけを引き取ってもらうのは難しいと、経済産業省は案内しています。リサイクルのじゃまになり、安全のためにもよくないからです。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」)
まだ使えるので、売りたい
製品として、ほかの人にもう一度使ってもらう方法(リユース)もあります。環境省は、古物商の許可を持つ、信用できるリユースショップなどに、中古品として買い取りを頼むよう案内しています。
(出典:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」)
きちんとリサイクルされたか確かめたい
家電リサイクル券には「お問合せ管理票番号」が書いてあります。この番号を家電リサイクル券センターのホームページ(排出者向け引取り確認)に入れると、メーカーにきちんと渡されたかを確かめられます。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」)
パソコンなど、4品目以外の家電は?
家電リサイクル法の対象ではない家電の多くは、小型家電リサイクル法の対象です。集める品目や方法は市区町村によって違うので、お住まいの市区町村の案内に従ってください。パソコンのモニターは、パソコンのリサイクルとして扱われます。
(出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、家電製品協会 家電リサイクル券センター「対象廃棄物(家電4品目)一覧」)
引っ越しで、家電をまとめて捨てたい
引き取りの日はお店や業者と決めるので、引っ越しの日が決まったら早めに頼みましょう。引っ越しの前後の手続は、日本で引っ越すときの手続チェックリスト|転出届・転入届・在留カード・電気ガス水道・郵便の転送にまとめています。
問い合わせ先
- 家電4品目の出し方・料金・指定引取場所:家電製品協会 家電リサイクル券センター 電話 0120-319640(フリーダイヤル。つながらないときは 03-5249-3455、有料)。平日の午前9時〜午後6時(土曜日・日曜日・祝日と家電製品協会の休みの日を除く)。
- 引き取ってくれるお店が分からないとき:お住まいの市区町村のごみの担当。
- お店やメーカーの義務など、法律のこと:経済産業省。
インターネットで「(市区町村の名前) 家電リサイクル」と検索すると、市区町村の案内が見つかります。
(出典:経済産業省「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」)

